活用事例②施設緑化

植物の成長を促進できるという点を活用し、本資材はゴルフ場や公園緑化、校庭緑化などでも使用されています。
温室効果ガス削減などの社会課題の解決への貢献を目指しています。
今後もフィールド試験での詳細な検証・解析をさらに進め、持続可能な植物栽培システムを提案していきます。
1)球場の芝の品質向上、選手にも環境にもやさしい芝の育成
2019年より、阪神甲子園球場の天然芝管理資材に「ビール酵母細胞壁由来の農業資材」が採用されました。
グラウンド管理事業を担う阪神園芸株式会社は、本資材の使用により、芝が強く均一化し、イレギュラーバウンドが起こりにくくなったり、クッション性向上による選手への負担軽減などメリットを実感しています。
また、球場関係者からは、例年に比べて芝の根や芝自体の生育が良くなり、色ツヤが良くなっているとの好評を得ています。
特に8月の夏の高校野球大会開催時は、1日に開催される試合数の多さによる芝の痛みからの回復の速さに驚きの声が上がっています。
外野守備定位置周辺
傷みが激しく茶色に
濃い緑色に!
2)安定したグリーンコンディションの維持、コース管理の環境負荷低減
「ビール酵母細胞壁由来の農業資材」の使用がもたらす土壌微生物相の健全化は、化学肥料と農薬の使用量低減にも貢献します。
芝の根の成長が促進され、土壌微生物叢を健全化し、安定したグリーンコンディションの維持に繋がります。また、土壌還元により土壌中に固定されている肥料成分を可溶化して植物が吸収できるようにします。
株式会社成田ゴルフ倶楽部(株式会社アコーディア・ゴルフ)のコース管理に本資材を使用し、ライフサイクルアセスメントの手法を用いて温室効果ガス排出量を定量化した結果、従来のゴルフコース管理と比較して温室効果ガス排出量を22.3%削減することができました。
現在までに日本全国のゴルフ場の3分の1以上で導入実績があります。
散布風景